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地球環境科学部
学部長 米林 仲 |
地球や私たちを取り巻く環境は悪化の一途をたどっています。豊かで安全で安心して生活できるよう、この環境を保護し改善してゆくことは、今や全人類的かつ緊急の課題です。この課題に取り組むためには、環境問題の所在を明確に把握・認識し、その背景や原因を追究し、その上に立ってその改善・解決策を考えなければなりません。立正大学地球環境科学部は、現在、人類が直面しているさまざまな地球環境問題の改善や解決に資することのできる人材の育成を目的として、平成10年に開設されました。
一口に環境問題といっても、地球温暖化や酸性雨問題、あるいは地球規模での人口・食糧・資源問題などのように、その影響が全世界に及ぶものから、公害問題・ゴミ処理問題のように、その影響が比較的狭い範囲にとどまるものまで多種多様です。また問題発生の背景や原因あるいは発生のメカニズムはきわめて複雑多岐にわたっています。それらを正確に把握するためには、自然科学的側面と人文・社会科学的側面の双方からのアプローチと、情報の収集・分析のための技術的手法の習得が不可欠です。 そのため、立正大学地球環境科学部は、環境問題を主として自然科学的側面から把握・認識しようとする環境システム学科と、主として社会科学・人文科学的側面から把握・認識しようとする地理学科との2つの学科から構成されるユニークな文理融合型の学部になっています。学生諸君はどちらかの学科に所属し、それぞれの学科で専門的な知識・技術を学びますが、環境問題を総合的に学修するために、両学科共通の選択必修科目群を設けるとともに、一定の枠内で他学科の専門科目を履修できるようになっています。 環境システム学科の入学生は2年生から、自分の関心に応じて地球・地域環境コース、環境管理・情報コースのいずれかの履修コースに従って専門教育を受けます。地球・地域環境コースでは、全地球的規模から地域的な規模に至るさまざまな環境問題にせまるための自然科学的な手法を身につけます。環境管理・情報コースでは、環境問題にかかわるデータの収集や解析にに必要な情報処理能力を身につけ、その結果を環境行政や環境管理に活かすための知識を学びます。いずれのコースにおいても実践を重視した実験・実習と、現場から学び、それに応じた調査法を身につけるためのフィールドワークに大きなウェイトが置かれています。 地理学科では、環境問題を地域的な側面からとらえます。現実の環境問題のほとんどは地域問題として発現するからです。しかしその発現の形態や影響の程度は、それぞれの地域がもつ環境条件によって異なります。そのため地理学科では、世界や日本の各地の地域環境や、地域環境とそこで営まれる人間諸活動とのかかわりなどを把握・分析するためのカリキュラムを組んでいます。地理学科の選択必修科目は、地理情報科目群、産業と人間活動科目群、地域研究科目群に分かれており、学生諸君は自分の目的や関心に応じていずれかの科目群の中の専門科目を集中的に選択履修します。地理学科においても環境問題を地域的に把握するのに必要な技術的手法を身につけるための実習や、調査法を学ぶフィールドワークが重視されています。 両学科とも、セミナーやフィールドワークは少人数クラスで編成され、指導の徹底が図られています。さらに専門的な研究をめざす諸君には、それぞれの学科を基盤とする環境システム学専攻と地理空間システム学専攻の二つの大学院地球科学研究科が設置されています。また、将来、建築・建設あるいは地域開発などの方面で活躍したいと考える学生諸君には、測量士補資格の取得が可能なことも魅力の一つになっています。 |